[冷たい刃を手首に当て、一息。] なぁんて…まだるっこしいこと、言ってる暇はぁ、 なぁいんでしょぉ![言い捨てながら、躊躇いなく皮一枚を裂いた。溢れる鮮血…光の粒子の――――魔術の素養のある者ならば分かるだろう、滴り撒かれる此れが魔術の触媒であると。通常手に入る触媒とは桁違いの魔力が、魔女から削げ落ち、石に注がれていると]