……長いが、終わりは来る。
[>>105希望、というのには頷きを返し。
まだ陽が昇っている空を眷属によって闇に染め上げられた。
まるで空が侵されていくかのような光景を思い出す。
あの闇は明けて朝が来る。そうすれば──
それは因縁はあるものの、本職程の知識を持っているわけではない男の願望でもあった。]
それも聞く話だな。
愛しい者に化けて扉を開けるように唆すかもしれないが。
それに家では火球は避けられまい。
[閂では侵入は阻めても、火球は拒めない。
頑丈な地下施設でもあればよいのだが、本来、一番頑丈である筈の城が敵の手に落ちてしまった。]