[耳に、首に、髪に、腕、腰、脚……飾る箇所はそれぞれ。
自身の耳にも、小さな飾りを付けている。
物を創る技術に長けている代わりに、戦いは得意としないから。]
……。
[そして、この天使。何か思う所があるのか口数は少なかった。
少ないからこそ、自身の想いや出せない言葉の意味を
装身具に込めて贈っていたりするのだが、端から見れば
偏屈な天使だったに違いない。
見た目も何処か険しい、難しい顔。
まさか、この天使を飼おうと考える悪魔が居るなどとは
ほんの少し前までは思いもしなかった。
ああ、本当に。**]