―執務室兼自室―
[領主の執務室と自室はドア一つ隔てたのみで繋がっている。
執務室の椅子へと体を預ければ、残っている案件を片付けるべく肩を伸ばした。]
ゲルトじゃないけど、眠ぃ。
――……が。後任決める前に終わらせとかなきゃなあ。
[領主候補の中には、懐疑的な者もいるらしいが。クレステッドは引退する気満々である。
先ほど一斉メールをした>>69にはぼちぼち返信が来ている。
まだ屋敷に訪れてない者もいるが。早々に決めておくべきだろう。
『ご快諾感謝。今後の遊戯および宴をお楽しみ下さいませ』
領主にしては低姿勢と言うより文面越しの悪びれない顔が映し出されるようなメールを一斉に送った。
その後に、ふと目を細める。メールが二件ほど来ていたことに今更のように気付いた。>>13>>93]