― 王城・征服直後 ―は!魔王様。仰せのままに![魔王に声をかけてもらい、一礼をして王城を後にする>>60ケセラーで自警団をやっていたのは、正義感の欠片もない。その方が自分の野望を叶えるのに、都合よかったからーライナーは狡猾な才を用いて生きてきた。魔物を見るや自警団の一部を懐柔し、村人を差し出すなど容易いことだった。魔王軍の面々を横目に彼は思うー「俺がその地位をすぐにも奪ってやる」とーライナーの己の野望に、心の底で沸々と沸き上がるのだった]