人狼物語−薔薇の下国

541 グラムワーグ・サーガ 5 〜呪歌、今まさに絶えんとする時


魔法教師 ロヴィン

[ ともあれ、傷口を舐めた炎は、熱による浄化と血止めの一助となり、男の体は、それ以上の血を流すことなく、静かに、その場に横たわる。 ]

う…

[ 小さな呻き声が、唇から漏れたのは、幾ばくかの時が過ぎてから。己を呼ぶ声が聞こえたなら、薄く開いた瞼の奥で藍色の瞳が、声の主を求めて動いたのが見えるだろう。 ]

…みな、いきてる、か?ひなどり、ども…

[ 蘇生の課程で、時を遡り、そこから帰り着いた魂は、流れ去った時間を認識できず、眠りに落ちた瞬間の、気がかりを口に上らせた。* ]

(155) 2020/11/28(Sat) 17:20:46 (fukafuka)

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