宝珠は──気になって当然です。 だって、ここはかの伝説の神殿だ。 意識しないでいられますか。[今、この神殿に宝珠の脈動が感じられるか感じ取ろうとするように視線を投げる。] 長い時間を経て、巫女姫の祈りに育まれた宝珠は、きっと、これからもナミュールに恵みをもたらすでしょう。 人々の交わりを阻むものとしてではなく、この国の皆が、心健やかに、四季世豊かにあるよう、歩き出す力として。 貴女の願いのあるままに。[かくあれかしと、心の裡で祈りを捧げた。]