[意識を逸らす間にも戦況は進み、魔法陣に足を踏み入れたものが茨に囚われたり足止めされる様子が見えた] く、妨害の陣か。 侵蝕せよ 怨みの念 顕現する魔蝕み その力を減ぜ![黒紅の結晶を放ちながら呪を紡ぐと、砕けた結晶が同色の靄となり、地を這い発動している魔法陣へとにじり寄る。最低限、義勇軍が進む先を確保しようと、出現した茨を包み込まんと靄は蠢いた]