ん……大丈夫だ、ルアル。今、焦って考えても仕方ねぇのは、ちゃんとわかってる。[何が最善と見なすかは、接する者によって異なるであろう、血の繋がり。どうすべきかの答えはすぐには出てこない、けれど。自分と言う『個』の在り方は見失っていないし、それを手放す心算もない。だから、大丈夫だ、と。そんな思いを込めて笑う頃には──帰還すべき陣は、すぐそこまで近づいていた。*]