善き感情だけではない、昏い、負の感情までも呑み込んで……、 自ら、その想いを受け止めた上で、其方は勇者に『成った』のであるな。[初めは血筋により選ばれ、押し付けられた役目でも。 今の彼は、自ら決断してここに居る][そして――その剣を振るう先に定めたのは、魔王が築き取り戻したものではなく。 魔王自身である、と>>145>>146] クク……そうか。 ならば来い、勇者クロートよ!