…………。[途切れた意識が再び繋がった時、立っていたのは見知らぬ場所。ここがどこか、どういう場所か、見極めようとするその肩の上で、真白の毛玉がぽふり、と膨らんだ。擬態を解いた真白の妖精は、尻尾を落ち着きなくしたぱたとさせつつ、小さな手で空を指し示す] ……パッペル? お前、擬態、どうして……。[どうして解いたのか、どうして解く気になったのか。その理由を考える余裕は真白の指し示すもの──割れた空と、そこから舞い降りてくる存在によって、どこかに飛んでいた。**]