[おそらく、アイリは去らずにソマリとの対決を見守っていたのだろう。そこへ新手が仕掛けてきたというのは多いにあり得ることだった。その新手というのが、ソマリとの戦いの最中に囁きをくれた面識のない同胞だということには、いまだ思い至らず。] …ハイヤッ![栗毛の手綱を掴んで飛び乗ると、コンクリの平原を駆ける。]