― 水軍旗艦『八幡』・甲板 ― カムナ殿、……いえ、礼を言われるようなことでは。 そも、貴殿の能力あっての策でしたから。[一礼する姿に小さく両手を上げたが、顔を上げたフィオンの表情はいくらか砕けたもので>>144。 続く言葉に、こちらも少し肩の力を抜く] お気遣いなくと言いたいが、カムナ殿と酒の席を共に出来るなら、機を逃したくはないな。 ――では、時が来たら有難く頂こうか。[そうして先々の約束を交わしたところで、彼と別れた]