……は、ぁあ……だ、だまっ……!
[始めの内は痛みを訴えていた傷も、広げられた薬の影響で
再び痺れへ、甘さへと変わって行く。
天界を愚弄するかと>>124叫ぼうにも、喘ぎに繋がって覇気も無く。
不意に胸からもどかしい刺激が消えて、>>125安堵と同時に
其処に更なる甘い痛みが在るのかと、ある種の期待を持って
指の鳴る方へと頭を傾けた。]
ぇ―――……?
[それは、確かに大きな痛みを与えた。
湧き上がる興奮も熱も全く伴わない、心への痛みを。
斥候の天使達が翼を散らし、灰燼へと消えて行く様、
悪魔達が群がる声、歓喜の叫びが。
そして此処でその姿を見たく無いと願った、天使の姿。]