[そう、尾を構える、という不可解な予備動作にアイルリートの表情が歪んだと同時]
Oratione... ... な !?
[大地の魔力が集束し、守りの障壁が展開されるとまったく同時に。
その大蛇は、尾を叩き付けるのではなく、鋭く突き刺して、構築しきる前の障壁を破壊してしまった]
尾が本命だと!?
トオルさがれ! 絶対にこいつの尾に近づくな!
[そしてアイルリートは驚愕しつつも認識する。
この大蛇の尾は、針か槍の様に鋭い形をしていて。尾は叩き付ける物でなく、突き刺す物として戦う敵なのだと。
そして当然ながら、その尾先は毒々しい色を湛えていた]