エグランティエ《野茨》公ユベール・ファビオ・ギィ。 私の愛するものたちをこれ以上傷つけさせるわけにはいかない。 覚悟してもらおう。人ならざるものたちよ。[名乗りを返し、ゆるりと構えた両手に、周囲の茨が絡みつく。腕のみならず肩まで覆った野茨は、主の体を傷つけながら、次第に黒く変色し始めた。]