[20歳の誕生日に、密やかに知らされた自身の秘密。御伽噺の中の生き物だと思っていた“人狼”との、見過ごせない繋がり。かつて、人狼を信奉する者達がいた。彼らをまとめあげていたのは、人のかたちをした者の魂の質を見抜く不思議な力を持つ、“神官”と呼ばれる存在だったという。その血がクララにも流れているのだと祖父は言った]