人狼物語−薔薇の下国

541 グラムワーグ・サーガ 5 〜呪歌、今まさに絶えんとする時


皇帝 ファミル


 その手もそいつが、か。
 珍しいな。天下の《死神》が手傷とは。

[開閉される左手を一瞥し、無意識に自分の胸に手をやっていた。
服は着替えていたが、下には包帯が巻かれている。]

 ……連中がやれることは、たかが知れている。
 奴らが本気で勝つつもりなら、私を殺すしかない。

 だから、私を使ってもいいよ。
 その方が、私が直接連中を潰せる。

[炙り出すなら、皇帝を囮にしてもいいと笑う。
今の帝国は、勝ち続け版図を広げ続ける皇帝に民が熱狂しているからこそ、国の形をたもっている。皇帝がいなくなれば、民の不満が噴出して国が壊れるだろう。
それをわかっていながら、最前線に立ち続けるのだった。]

(155) 2020/11/16(Mon) 18:06:56

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