じっとしてろよ、じゃないと変なとこ触っちまうかもしれねぇからな?
[付け足すが果たしてどれだけ効果があるものか。
そして8(10x1)分後、奮闘の末布団の中からぬいぐるみが顔を出すタイミングを見計らって、
どうにか捕まえることが出来ただろうか]
ったく、手間かけさせやがって。
[がっしりぬいぐるみの頭を掴みながら、はあ、と大きく息を吐く。
きゅーきゅーとぬいぐるみが抗議の声を上げているが無視を決め込んだ。……いや、それよりも]
……。
[――参ったな。
一度意識してしまうと、その柔らかな身体や匂いが嫌でも気になってしまう。
ふ、となんとなく彼女の顔を向くと]