私は大丈夫ですが、
[心配しているのやらしていないのやら。
眉一つ動かすことはなく、冷えたままの眼差しが少女の左肩へと向けられます。
白衣装故に、どうしても赤色というものは目についてしまいます。]
「怪我をしていますね。先ほど、刺されていましたから。」
白枝さん、で、合っていますよね。
巻き込んでしまい申し訳ない。
これ、良ければ。
[肩に滲む赤色の理由を契約者が伝えれば、傀儡はゆっくりと立ち上がり、袖からジェムを一つ取り出して少女へと差し出します。
上級ディアボロスを倒すという試練内容、協力が必要だということは理解しているのでしょう。]