[肩に掛けた外套が夜闇に浮かび上がるほど白く、波を打つ。アデルの声に視線を投じるも、彼の気概を無碍にせず、ただ、微かに双眸を撓めて見せた。>>146] 必ず追いつく。 君らの命をこんな所で使う暗愚と見縊らなくて良い。 クレステッドが死にそうになったら、蹴飛ばしてでも使うんだよ。 それは、死に急ぐ男だ。[軽口めいて、クレステッド>>147を視線で示唆し、アデルを鼓舞するように剣で露払いの祝福を切った。>>148]