人狼物語−薔薇の下国

252 グラムワーグ・サーガ2


魔王 ギィ

[それから、多少余っている毒液を眺めて何か思いついたような顔をした。
先ほどより小さな魔法陣を描いて別の呪を紡ぐ。]

 蛇と鶏の間に生まれし小さきもの
 出でよ。汝は我がしもべなり

[今度の魔法陣はすぐに効果を表した。
淡く光った陣が滲むように消え失せ、代わりに中央に小さな生き物が現れる。
それは鶏ほどの大きさで、鶏によく似た姿をしていて、
ただ、蛇の鱗と尻尾を備えている、いわゆるコカトリスだった。]


 魔法法則は変わっていないか。
 よし。

[いわばテストで呼び出されたコカトリスは、こけここと鳴いて首を傾げる。
手招いて足元に呼び寄せ、封印の場所を後にした。]*

(155) 2014/09/12(Fri) 23:15:33

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