[ツェーザルと話す前後だっただろうか。
急に室内の照明が反射して輝いたのだ。
「何だよ、照明交換の時期か?」とこんな状況でも社畜精神が消えていない己に僅かに悲しみを覚えながら。
ふと見ると、クレメンスの前で変顔をしているマーティンの姿が見えたのだった>>135。]
……えっとあの。マーティン……さん……?
[この人こんな人だったのか。
思えば己は彼の綺麗な部分しか見ていなかったような気がする。
強面なのに可愛いところもあるじゃないか。
しかも恋天使である。Love Angel。]
……可愛いですね、天使様。
[棒読みでぼそりと告げる。
眼前のクレメンスにはもう己の声は聞こえないのだろう。
今聞こえているのならば、全力で状況解説してやったというのに、
全くもって残念である。*]