――っ!…貴方は――[>>138 そっと寄り添うように、背に触れる掌の感触に、びくりと肩を振るわせて。振り返ればそこに幼き頃、夜の森で野茨公と共にいた、公弟の姿を認める。]ヴィンセント公――[公弟ヴィンセントを前に、確かめるようにその名前を口にする。育ての母の言葉を思い出せば、彼もまた、父かも知れない人物だった。*]