[かつて、瞬槍相手にやったときは、練習用の剣だった。しかし、今は違う。深く切り裂かれた傷口からはとめどなく赤い血が溢れ、急速に寒さが襲ってくる。命に係わる深手だと認識しながら、唇には笑みがあった。ぱき、と微かな音を立てて、最後の鎖が砕ける。]