……きりがないな。[人も弾も足りない。兵の相性も悪い。空気弾は当てられるが、すぐに弾倉の弾が尽きてしまう。遮蔽物が燃えぬよう、その前に立ち。僅かに身を捩り、抜きはなったナイフで矢を叩き落とす。足下に落下した火は、油を含んでいるためなかなか消えない。彼らが橋を渡ろうとすれば、火矢は止むだろうが。その後待っているのは、ほぼ無傷の竜騎兵隊の突撃である。騎馬用の特殊弾で馬を無力化しても、乗っている騎兵は無傷でやってくる。……防ぎきれないかもしれない。そんなことを、ぼんやりと思った]