人狼物語−薔薇の下国

489 グラムワーグ・サーガ4


空賊殿下 ダーフィト

− アリシャスタン王国/6年前 −

[それは城の創建当初からあったとされる塔の最上部。
余人を挟まず話したい、と継母に呼びだされて行ったが、閉じ込められた上に火を放たれた。

なんとか脱出しようと努力を続けていた少年ダーフィトは、煙が吸い込まれてゆく壁の隙間を見つけてナイフをねじ込む。
その先にあったのは、小さな隠し部屋だった。
背後に迫った炎から逃れるように転がり込む。
しかし、そこまでだった。]


  神は…寝ておられるのか


[煙のせいで、涙が止まらなかった。]

(154) 2017/11/07(Tue) 18:08:21

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