ん、目印。 シュテの髪は目立つから、すぐ見つけられるよ。 その髪、目印にするから。[揺れる髪を見て笑いながらそう答えて。それは別れの時もそうだった。泣きそうだったから口には出せなかったけど、シュテが変わらないままならきっとそれも長いままで。だからそれを目印にして見つけられると、当時は信じていたのだ。でも今は――――――*]