[風の様に現れたミリアム>>151に振り返り、首を傾げる。
この体に刻まれたプログラムに、そのような指定はない。
おそらくは。
この惑星に有る機体の中で、
一番機械に近いのがCC-011なのであろう。
故にその思考は、個体よりも集合体の内ひとつという意識が強い。
人と関わることで開く仕組まれたプログラムは、
完全に開かれることなく、眠ったまま。
目覚めの時を、まだ知らない。]
アンドロイドが死ぬ時は、人が廃棄する時です。
ワタシの意志でワタシを破壊するプログラムは、
ありません。
[XB-109のことなど知らず。
故にその答えは機械然としていた。]