―回想:精霊節前・風組と―いいえ、どう致しまして。[>>2:352>>19セイジ達はそれぞれに笑顔で差し入れを受け取ってくれた。ウェルシュカーディの口ぶりには思わず声を立てて笑ってしまい、恥じ入って口元を領巾で隠す。少女は友人が少ないので同世代に何かを渡す機会は貴重なもの。だから差し入れをこうして喜んで貰えるのは少女にとってとても嬉しい事だった。そうして二人は自分の問い掛けを受けて思案し始める。少女は少し緊張した面持ちで彼らが口を開くのを待っていた。]