― 回想:―ある日 森の怪物退治B ―
[>>0:419>>0:414 森に現れた怪物は騎士団に真っ向から襲いかかり、馬も人も宙を舞った。アイリも体勢を崩して振り落とされそうになる中、必死に態勢を整えるために叱咤する。]
狼狽えるな!!
騎兵は怪物を牽き付け、竜騎隊はすぐに縄に取り掛かれ!
生け捕りにして王国軍に引き渡す。
恐れるな!
[白狼騎士団は、銃を持つ軽装の竜騎兵と重装の胸甲騎兵
ピストルと剣を持ってサーベルチャージを行う騎兵そして、要塞にのみ滞在する砲兵の4つから成る。
アイリが叫ぶと騎士達はすぐに動き出し、怪物を取り囲む。
しかしそれは容易ではなかった。
荒れ狂う象の前に縄はかけても崩される、疲労を待つために持久戦がとられた。死者こそ無いものの、怪我人が続出し、象は最後の逃げられぬと悟って最後にアイリに向かって突進してくる。]
――っ!!
[それを助けてくれたのはドロシーである。危険と感じて私を庇い寸前のところで私はかわした。間もなく象は疲労で膝をつき、結局は力尽きてしまうものの、その功績によりドロシーは私に重用されることとなる。*]