>>112>>115 グレートヒェン
ええ、無事に泳げてよかったわ。
[その後に振られた話には、苦笑を浮かべながらも]
……そうね。
最初は時間が合わないってだけだったの。
でも、だんだんと心の距離が開いていったというか……。
彼が私に無関心だ、とか、そういうのってなんとなく分かるじゃない?
だから、そのうち私からも彼を求めなくなっていって。
そうしていたら、いつの間にか恋敵なんてできてたみたいで、
気づいたら私は振られて、彼はその子と付き合ってたわ。
でも、冷めかけてはいたけど、それなりに好きだったのね。
――少なくとも、新しい彼女のこと、“恋敵”なんて表現を使っちゃうくらいには。
一時は心にぽっかり穴があいたように、何も考えられなかったなぁ……
[思い返すように目を細めて]