おい、こら出てこい。
「きゅー!」
[いやだ、と言わんばかりに一声鳴いてから、ぽすっと再度布団の中に潜り込むぬいぐるみ。
彼女の胸のあたりにひしっとしがみついてからすりすりと柔らかな頭を擦りつけ。
きゅーきゅーと鳴く様子からは、どうやらエレオノーレと離れたくないと訴えているのがわかる]
だーめーだ。
んなことしてっとこの部屋から追い出すかんな?
[この部屋の外にはぬいぐるみに飢えた男女が一組いるなどと夢にも思わずそんなことを口走る]
……ったく、しかたねぇな。
[言いながら、エレオノーレのそばに近づく]