人狼物語−薔薇の下国

389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜


船を愛する領主 ウェルシュ

―現在:ストンプ―

[『坊ちゃん!』夢の目覚めは聞き慣れた声。重い瞼を起こすと、見慣れたおじさんの顔がとても近いところにある。加齢臭が漂いそうなほどに詰められた距離に驚き、慌てて身を引く。]

 うわぁ! ……ルシエルナガっ、近いよ!

[涎の海から顔を上げ、身を起こすと、汚れた頬をナプキンで拭く。
『そんな所で寝ないで下さいな。風邪ひきますよ。』
呆れた調子でルシエルナガは領主を見つめる。]

 ごめん……

[デッキの上でつい寝てしまうのはウェルシュの悪い癖である。夏場ならまだしも、今の季節では風邪をひいてしまうだろう。
しかしウェルシュにとってはそんな事は大した問題ではない。惚れ惚れとした様子で新作の船の上を歩きながら、]

 でもこの調子なら、もう直ぐ完成だね!
 
[具合を確かめる。
ストンプの港町は報せを聞いてからと言うものの、大盛況だった。
船大工は精力的に船を作り、故障していた船を直し、軍にいつでも提供できるよう手配をしている。また、軍が休めるよう迎賓館や病院を解放してある。]

(154) 2015/11/03(Tue) 05:15:50

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