人狼物語−薔薇の下国

297 吸血鬼の脱出ゲーム


碧眼 シルキー

―バルコニー―

[白銀に光る月は、濃霧を通して間接照明よろしくバルコニーを照らしだす。仄かに明るいその場所は、ふたりだけの舞台のよう。]

だいじょうぶよ、怖いことなんて何もなかったわ。
ひとりぼっちになってしまったことより怖いものなんて、ないわ。

[囁くような声で静かに答えれば、少女は幼子のように純粋な笑みを浮かべた。己を抱く男の腕に抵抗することはせずに、ただ身を任せる。]

私の傍に居てくれるの?
一度、居なくなってしまったあなたが。

ひとりぼっちの人生よるは、長いの。
永いのよ。

(154) 2015/01/31(Sat) 13:00:36

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