[そういえば、もう一人はどうしているだろう、と前庭を見下ろす。確か、目の前の騎士とアレクシスが切り結んでいる剣士のほかに、もう一人、正面からやってきていたはずだ。野茨に巻かれて立ち往生しているならそれでもいいが。そんな風に思いながら感覚の糸を伸ばしているとき、城のどこかで破砕音が響いた。>>132]