[どれくらいそうしていただろうか。唐突に二度目の轟音が響き渡り、家が小刻みに震える。カタリナの父親がハッと顔を上げて、縋り付くペーターの肩を掴んだ。「とにかく、ここは危ないから避難した方がいい。ペーターのお母さんは?」問われて、初めて母がここに訪れる気配がないことに気付いた。のろのろと顔を上げ、彼の顔をまじまじと見詰める]……集会に行って、それっきり。