人狼物語−薔薇の下国

272 グロリアス・マギカ・グラマーティオ-スブ・ロサ


中学二年生 イェンス

― 回想・3年前のある夕方 ―

[小学生の頃からすでに、父親と同じく医者の道を目指していた少年。
 絵に描いた様な優等生。
 欠点といえば、運動が苦手な事と、真面目すぎる事くらい。

 そんな少年は、その日も放課後に図書館へと立ち寄り、何冊かの本を借りてから、自宅を目指していた。]

[通い慣れた道、なんともない筈だったのに。
 中央通りに差し掛かる頃、強い風が吹き抜けて、少年のキャップを攫っていった。]

 あっ……!?

[少年は、キャップを追いかけ中央通りを駆け足で横断していく。
 向こうから大型トラックが走ってきていることに気づかないまま。]

(154) 2014/11/06(Thu) 23:18:40

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