―レトの報告―[デンプヴォルフ大尉戦死の報に、息を呑み、そうして目を伏せる。>>4:598>>4:599]――…そう、か。[キルドルフ、と、口中で呟く。 学生時代。 血気に逸り易い学生たちの中で、彼は一人、常に冷静に周囲を見ているように思えた。 7年の期末試験のキマイラ戦で組んだ後も、時折言葉を交わしてはいたが、彼の端正で凛とした姿勢は、ついぞ変わる事はなかった。]