辰砂国次期女王陛下のご尊顔を拝しまして恐悦至極に存じ奉ります。
ユウレン第一水軍所属、ダーフィト・シーダーと申します。
[キアラとアデルの会話が一段落すると、城勤務時代に誰かに叩き込まれた礼儀作法で再度の名乗りを上げ、深く一礼する]
此度は非常事態下での演習となりまして。
御身ご無事で何よりでした。
[言葉はスラスラと出てくるが固い。どうしようもなく固い。自国で国王や姫君に対する時にはこんなに固くならないのだが。
自国の姫やキアラ達より落ち着いて見えるアデルを前にすると、やはり背筋がピンと伸びてしまう]