――――おや、手酷い。 いけない方だ、満身創痍の背の君で遊ぶなど。[美しく結ぶ物語の末を、拗ねたふりする笑気で追いかけ、胡散臭い夫は僅かに上体を持ち上げ、首を傾ける。終わらせる一言前に、重ねたがる最終幕の御約束。>>91]