人狼物語−薔薇の下国

144 クルースニク、襲来!


聖将軍 ソマリ

 分からないか。
 いいや、賢明な君が思い至らぬ筈がない。
 
 ―――…憐れむな、古き血よ。
 俺は俺に恥じた事など一度もない。

[彼の言葉が己の身の内に掛かる義務を一層重くした。
どれだけ人間らしい皮を被っても、
大多数の為に少数を斬り捨てる覚悟を持つ。

彼の寄越す憐憫振り切り、剣先が魔の者を傷つけた。>>115
中空に飛び散る赤の呪色。
返り血を恐れぬ身が、頬から遅れた右半身に向かって掛かる。]

 ―――ッ!?

[しかし、その血に触れた瞬間、身体が燃えるように熱を持つ。
呪われし血は創造の呪。死せる身さえ蘇らせる奇跡の鮮血。
古い血に悦んだのは、己の右腕に眠りし風精だった。]

(153) 2014/02/21(Fri) 19:41:20

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