人狼物語−薔薇の下国

489 グラムワーグ・サーガ4


天の子 マレンマ

[胸の中心に深く潜り込んだ刃は、見るものが見れば致命の傷。
刃抜かれれば息絶えるだろうが、今は、まだ。

襲撃者を見上げて微笑む顔に苦痛の影は無く、
殉教の陶酔が瞳を蕩かしている。
視線の先は襲撃者の背後へ、高い空に輝くおおきな光へ向いていた。>>128]


   主は贖いの羊受け取られ
      喜びの野をあなたがたに与えるでしょう


[言葉それ自体が力を持ち空気をざわめかせた。
流れた血が端から光の微粒子に変わり、箱舟を包んでいく。]

(153) 2017/11/05(Sun) 15:44:25

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