[サシャの視線がちらりと肩口に向けられたことに気づく。
いま気付かれたにせよ、あの戦闘の中で気付かれたにせよ、大した注意力だと思う。
その瞳に微かに、案じてくれるような色が見えた気がして。
大丈夫だ、と咄嗟に言おうとしたけれど、それを大勢の前で口に出そうとは思わずに。]
狩り、か……
教えてもらったことは、あるんだが。
地球じゃねえが、少し似たところのある惑星で。
こう、弓ってやつはどうにも……
あんた、すごかったな、さっき。
もうお前撃っても当たらんから弓罠作れって言われてな。
つうか、罠も苦手だったわ。
何回やっても木杭は安定しないし、
受け止め棒が上手く挟まらん。
しかも狙いが逸れて、明後日の方向に飛ぶ。