[ どうやら部下を連れて行く許可>>115は
あっさりと下ろしてくれるようだったので ]
年寄りの君は知らないだろうけど、
今は資料を簡単に運搬出来る技術があるのさ
分厚い資料の束を抱えている僕でも想像したのかい?
まるで化石みたいな人だな、君は。
[ これみよがしにため息を吐きながら
例のごとく嫌味には嫌味で応酬した。
学者か相手の船員を止められる誰かでも居れば
言い合いを仲裁してくれたかもしれないが
都合よくそんな便利な人間が居るはずもない。 ]
生憎と幾ら恐ろしい目に遭っても
君だけには助けを求めるつもりはないんだ。
…これは僕からの配慮さ。
「学者様」に何かあってからでは遅いだろう?
[ 素直に緊急事態だから、とは繰り返さず
子供に言って聞かせる時のようにゆっくりと、
受け取っておいたほうが都合がいいんじゃあないかな?
と、いった意味の文言を口にして今度こそ彼に背を向けようか。 ]