よろしくお願い致します。 ルートヴィヒ・デンプヴォルフ、と申します。 [ご存知なのでしょうが、と小さく付け足した後。お好きにお呼び下さい、とさらに付け加える。それから、門からずっと寄り添ってくれた狼の前へ、少し体をかがめるようにして手を差し出す。] 少々物騒な名を冠してはおりますが… 貴方がたに牙を剥くつもりは毛頭ございません。 よろしく、ご鞭撻願います。[おそらくこの狼たちは、主となる人の神使のような物だろう、と判断し、軍帽を被せられたもう一頭にも、頭を下げた。]