好きな研究が認められて、 専門家として総会に招かれたなんて、 すごいことじゃないですか。 [話題を変えようとするかのように、彼の研究のことを口にしたけれど。あの日に出逢った少年が、研究者として成功したらしいことを、嬉しく思う気持ちも、本当だった。ただ…それだけなら、どうしてこんなに『嫌々』な様子なんだろう?他にも何か、事情があるのだろうか。そんな疑問がふっと胸を過った時、アデルの声がかかったのだったか>>99]