人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


巫女姫 シルキー

[少女は俯いて、耐えるように、ぎゅっと唇を引き結んだ。

自分は、――…巫女姫だから。
結界も宝珠も“在る”ことを具体的に知っている。
その力を信頼も出来る。

けれどそれらから縁遠い一般国民にとっては、
結界も宝珠も、手に取るように“在る”と断ずることは出来ないだろう。

抽象的な事柄を信頼して、完全に背を預けよというのは
おそらく―――きっと、難しい。


それが分かるから、  分かったから、――――… 悔しい]

(153) 2015/03/06(Fri) 23:10:25

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