[そうして、入れ違いに取り出した蒼い石の首飾りをカークの手のひらに置いた]―――代わりにさ。 これ、やるよ。[去年の春休み、採掘場の土産物屋で購入したものだ。魔石を模した蒼い石が、革紐に結ばれた簡素な代物。この1年、なんとなく常に身につけていたのをカークも知っているかもしれない]