― 史書に載らない話 ―[無礼講の宴席で軽い口調で声をかけてきたのはウルケルの男だった。彼がタクマ・ナギだと聞いている。礼儀正しく許可を求めてきたのは率直な肉体交渉だった。>>149] 避けきれない場合において、非は唱えまい。 [オルヴァルのワインをたたえたグラスを手にしたまま、鷹揚に応える。//]